wacomペンタブのPropen用の木製グリップを作ってみました。
もともとは、同様の木製商品がワコムのオンラインストアで限定販売されていたのですが、
数年で生産が終了してしまい、入手不可能に。
その後に螺旋工務店さんがこの木製グリップを復刻し、コミティアで頒布していたものの、
今度は製作者が突然お亡くなりになってしまったために、再び入手困難に。
販売された数がきわめて少なかったために、オークションで出品されることも非常に稀で、価格も高騰しておりました。
そもそも、なんで木製のグリップが必要なのかというと、ワコムのペンはグリップ部分がシリコン製のため、数年も使うと加水分解してベタベタになってしまうため。
ペンタブはCADの設計や、illustratorでのデザインにつかう大切な【しごとの道具】ですから、
握ったときのネチャネチャのせいで、ほんのちょっとだけですが制作意欲が下がってしまうのが嫌なんですよね。
現在、私がintuos 4で使っているのは、プロペン、標準ペン、アートペンの3種類。
wacomのペンは、ボタンの位置や軸の太さがそれぞれ微妙に違うので、作るのも大変です。
精密旋盤でちいさな木塊を削りだして作るんですが、最も薄い部分は0.3mmほどしかないので、ちょっとでも無理してしまうと、たちまちヒビが入って割れてしまう。
下手すれば半分以上が仕損品になってしまうんですから、ワコムが販売をやめた理由がなんとなくわかりました。
試作品を100個以上削ってみて、やっと商品として売れそうなレベルにはなってきたので、
ネットショップで販売してみたいと思います。