ここにきて円筒形の金属シェルのボリュームコントローラーがいくつも発売されているんですけど、タッチパネルが主流の時代にアナログデバイスが流行るとはどうしたもんでしょうね。
多機能なものとしてはマイクロソフトSurfaceDialをはじめ、多ボタン化してペンタブレットとの併用を前提としたクリエイター向けの商品BitTradeOneのRev-O-mateや、
クラウドファンディングで開発資金を調達し、鳴り物入りで登場したBrrainMagic Orbital2など多種多様。
それ以外にもamazonを見ると、3000円前後の価格のボリュームコントローラーがいくつも発売されています。
アナログノブなんて、一体なにに使っているのやらとamazonのコメントを見たら、
どうやらYouTubeを観ていると、突然大音量の動画があったりするので、とっさに音量を調節したいときに使うらしいです。
マウスで音量調整するのって面倒くさいですもんね。
値段も安いので、試しに買ってみたい気にもなるのですが、正直言ってGriffinTechnologyのPowerMateで用が足りてしまうんですよね。
これってMacのOSがOS9の頃だったから、それこそ20年近く前の商品じゃないだろうか。
出来る操作は、左回り、右回り、クリック、ダブルクリック、押し込んで左、右回りの合計6アクション。
チタンのPowerBook G4に合わせて買ったはいいものの、使うシチュエーションというのがあまりなく、ボリューム調整、ブラウザのスクロール、エクセルの表の縦横スクロールなど。
初期のドライバーは使い勝手があまり良くなくて、ちゃんと使えるアプリとそうでないものがあったりで、あー、見た目のかっこよさに負けてやっちまったなあ。と思ったもんです。
ところがWacomのタブレットを使うようになって、PhotoshopやCripStudioのブラシの径の調整やキャンバスの回転に割り当ててみると、これが本当に便利。
タブレットペンを持ったまま、薬指でクルクルっとまわしてブラシ調整。
そのあいだ、左手は左手デバイスやキーボードのホームボジションに乗せたままなので、すぐ次の動作に移れる。
左手はBerkin 52teというスクロールホイール付きのデバイスを使っているので、ブラシ調整もこれで出来るんですが、
タブレットペンをPowerMateに近づける動作が、ペン先にインク瓶のインクをつけているみたいで、こちらのほうが違和感がないんです。
それに回転のスムースさが癖になるうえ、
金属に触れたときのちょっとだけヒヤッとする感じがなんともいえない。
iMacを使用しているので、筐体のアルミの質感とPowerMateのアルミが絶妙にマッチするのも、かなりイイです。
タブレットを使わないときはトラックボールの横において親指でスクロール。
スクロールホイールと違って親指を伸ばした状態で回せるので、こちらのほうが断然疲れにくい。
エレコムのHUGEは、Microsoft Trackball Explorerと比べても、85点くらいあげても良いほど使いやすいんですが、
ホイールの位置が手前すぎて、親指を深く曲げなければならないのが欠点なんです。
それを補うかのように、偶然にもHUGEのくぼみがPowerMateのベストポジションにフィットするんですよね。
ということは、冒頭で列挙した同様のボリュームコントローラーも完全にフィットするはず。
この位置に置けば、トラックボールの上に手のひらを置いたまま、親指と人差し指でコントローラーを操作できるので、
本来は左手デバイスのBrrainMagic Orbital2のスティック動作も、カーソルを操作しながら右手でOKでしょう。
Orbital2は高くてとても買えないですけどね。
あれもそのうちにPowerMateやそのコピー商品みたいに、安くならないかなあ。